屋上日記

2015年のおわりに、最近とこれから

わたしはSNSの中ではTwitterを一番頻繁に使っていると思う。
Twitterは告知と情報収集のためさ!といきがることもあるけど、やはり反応があると楽しいものです。
そして反応が一番多いのって、どうも子育て関連のことらしい。
ついつい愚痴ってしまうことや、反応があったらいいなと期待しながら書くちょっとした迷いや悩み(たいしたことじゃない)、そういうものに世の先輩お父さんお母さんが「うちはこうしてるよ」「これが便利だよ」というコメントをくれたりして、一体なんだろうか、この楽しさは。もしかしたら児童館や支援センターのような施設によく行く人とか、いわゆる「ママ友」がいる人は、こういう楽しさと実益が合わさった話をいつもしているんだろうか。

一方で怖いような気がするのは、子どもがいる人の間に生まれてしまう不思議な結束力。
これは、ありがたい一方で、子どもがいない人を寄せ付けないように見せる強さがあって、決してそんなつもりがなくても、確実にそう見せるもので、なぜこんなことを思うかというと子どもがいないときにはそう思って見ていたからなんだろうと思う。

だからどうってことじゃない、
それでも子育て経験者からのコメントはうれしいし、やりとりは楽しいし、
でも、自分が感じていたその気持ちを覚えておきたいなと思うのです。

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来年からは、娘(現在1歳2ヵ月)を保育園に入れることを考えていたけれど、
ふいに引っ越しの可能性が浮上してきて、
自治体をかわるということは保育園の申し込みができないということになる。
また、どうなるかわからなくなってきた。
なんとか、週2回はどこかに預ける、というのを死守していきたい。
いや、死守ってほどの話じゃないんだけど。
無理なら、無理で、ほかの方法を考えるしかないんだけど。

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わたしが主催しているイベント「東京野球ブックフェア」
2016年3月13日(日)に決まりました。会場は世田谷ものづくり学校です。
こちらもみなさまチェックしていただけますと幸いです。

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なぎ食堂compare notesの小田さんが事務所でリソグラフ印刷を始められた。
この間、その機械を見せてもらって、印刷のことをいろいろ聞いて。
小田さんのつくったZINE「わたしとリソグラフ」はサイコーにおもしろかった。
これを自前のリソグラフで刷っているということの意味を、もっと考えたい。
それはけっきょく、自分がなぜこんな小規模で、世に出したい本を必死でつくっているのか、ということにつながってくる。
なぜ、「出したい企画を出版社に持ち込む」のではない方法を選んできたのか。
そういうことの一つの答えでもあると思う。
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一緒にうつっているのはサボテン書房さんの「しゃぼてん通信」。

小田さんの「わたしとリソグラフ」は野中モモさんのlilmagで買えます!

先日、デザイナーの横須賀さんにお会いして背中を押してもらったこともあり、
屋上としても、来年から小冊子を出していきます。
とにかく、スタートを切らなければ。スタートは、いくつも同時に、いろんなところで切らなければ。

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まだ今年を終わらせたくないので、年内にもう一度は書きます!

おしらせ。
『BOOK5』19号の「年末恒例アンケート 今年の収穫」に答えさせてもらっています。
年末年始に読みたい本が増えるばかりだけど、面白いので、ぜひ。
ネタバレですがわたしは松田道雄さんの本と出会ったことを書きました(また子育てネタ!もうしゃーない!)。

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屋上instagramやってます。

2015-12-24 | カテゴリー 屋上日記

 

本屋のニカさん

気づいたらもう1ヵ月も経っていた。
こういうことは瞬発力でドーンと書き残さないといけないな。

 
さかのぼれば、一番最初に「北書店で二階堂さんのライブやることになったから。林さん来るでしょ?」という電話がかかってきたのは去年の春だった。わたしは初めての妊娠で、安静指示が解けたばかりだったし、新潟に行くのはちょっと迷いがあったけれど、ええい、と新幹線に乗った。

そのときのニカさんのライブはすばらしいものだった。歌を聞きながらおなかでぐりぐりと動いていた子は1歳目前になった。
今日は、今年のライブのことを書かなきゃいけないからその話は置いておくのだけど、でも去年のあの日があったから、今年「また二階堂さんのライブやることになった」と連絡をもらったとき、乳飲み子連れて、どうやって行くべきかと一瞬悩んだものの、行かないという選択肢は、すでにないのだった。

今年は夫に運転を頼んで車で。4時間半くらいだったか、案外あっというま(運転もしてないのによくいう)。
早めに着いて、ニカさん一行や北書店の佐藤さんたちと再会。お店の前でうろうろしていると、設営中の店内を覗いたひとが何度も「今日は何があるんですか?」「おやすみですか?」と聞いてきた。彼らにとっては、散歩中や学校帰りに本屋さんによる普通の日。オープン前にお店の前にずらりと並んだお客さんにとっては、広島から来た歌手を迎える特別な日。

去年は、「女はつらいよ」から始まったんだったな。ニカさんが急にフルートを吹いて出てきたからちょっとおかしかった。そんなことを思い出しつつ待っていると、今年の1曲めは「萌芽恋唄」。お店に集まった80人近くのひとが、歌が始まるとぐぐぐと引き寄せられるのがわかる。

どこか、友達の家でしゃべっているようなゆったりとリラックスしたニカさん、と、(おそらく)たくさん来ていた初めて見るお客さんをぐいぐいと自分の世界に連れて行くニカさんがいっぺんに見られる。話しながらふらっと歌い始めたり、踊りだしたりもする。広島の話をしたり、新潟のことをお客さんに聞いたり。
その雰囲気のおかげもあってか、カバーもたくさん飛び出した。ニカさんなりの新潟をイメージした曲はなんと「ロマンスの神様」(スキー場のイメージらしい)。「ジャズっぽいアレンジ」を目指したというけどほとんど演歌だったよ。長渕剛の「good-bye青春」は気に入ったフレーズを「ココかっこいいからもっかい歌おう」と2回歌う。おちゃらけてるようだけど、でもその歌声がまた曲に合っていて、カッコ良かった(加藤登紀子みたいだった!)。
そんな、ポンポンと繰り出される歌の一つひとつから、きっとみんなにとってすごく身近なひとに感じられたことだろうと思う。
そして身近に感じたひとが、ふっと表情をかえて「一本の鉛筆」や「にじみ」といった、さらりと聞き流せない歌を歌うのを見て、また不思議な気持ちになったのだと思う。

   

ニカさんの曲のなかではすこし古い曲である「脈拍」は、北書店店主・佐藤さんからのリクエスト曲だった。最近のニカさんのライブではあまり見られない、外に魅せるのではなく内側に入り込むような歌い方で、ともすればそれは「マニア」や「大ファン」ではないお客さんを置いていきがちになるものだと思うけれど、この日、その曲があまりにしっくり来たのはきっとここが書店だからだ。本を買って読むというごくごく個人的なことのための場所が、「脈拍」を歌うニカさんの姿にぴたりと合っていた。これも、やはりニカさんの歌手としてのひとつの姿なのだと、本に囲まれて目を閉じてギターを弾きながら歌うニカさんを見て思った。北書店でのニカさんのライブは、早くも特別なものになった。

2015-10-27 | カテゴリー つれづれ, 屋上日記

 

最近の仕事と育児

娘が産まれて10ヶ月になりました。
ここでもぼちぼち書いているとおり、少しずつ仕事を始めていますが、まだ「復帰しました!」とはとうてい言えない状況。
仕事、といっても、編集室屋上としての業務だけではなく(それでは生活できないし…泣!)、普段はフリーの編集&たまにライターという形で仕事をいただいています。

とりあえず、今のところ娘は保育園に入れていません。
認可保育園の一時保育にたまにお願いしていますが、普段は家で二人でゲラゲラ笑いながら過ごしています。
おおげさにいえば、これは、フリーランスで働きながら家で子育てをする、というのがどこまで可能なのかというわたしの挑戦でもあります。まあ、子どもを産み育てるだけで挑戦なわけですけど、せっかくフリーで、自分で働き方を調節できるのだから、まずは「家でみる」「保育園に入れない」、そのうえでどこまでできるか、やってみよ、と思ってます。

同じくフリーで働く友人から、どうですか、出産して。仕事、どうですか。っていう質問たくさん受けます。ということは、わたしの挑戦も書き記しておけばすこしは役に立てることもあるかもしれないと、思ったのです。

というわけで、とりあえず、10ヵ月現在のメモ。

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仕事をするのは基本、娘が寝たあとと、一時保育に預けた日、夫が休みの日。(でも夫が休みの日はできるだけわたしも休んだり出かけたりしたいので、あまり仕事してません)
ほぼ毎日夜20時くらいに寝るので、そのあと食事をして21時頃から仕事ができれば上出来。これを書いている今日はなぜか全然寝てくれなくて、やっと寝たのが22時……。
家で仕事をしているということは何時までやってもいいわけですが、まだ夜間授乳があるのと、娘が6時半、早いと5時半には起きるので、あんまり遅くまでは体力的にもたないというのが現状です。それに産後の不調から未だに抜け出せない(ので先日から鍼に通い始めました)。

仕事内容は、まずフリー仕事として産休前からやっていたWEBマガジンの編集が一本。
これのための編集会議が月に1回。
それから最小限の打合せでできるテープ起こしや原稿整理といった仕事。これがいまとても助かってます。
そして、屋上の仕事。
来年1月の新刊刊行に向けて、ゆっくり一冊、少しずつ作っているところ。
それから屋上の既刊本の発送や精算などの日々の業務。
今やっているのはこんなところです。これにイレギュラーな仕事がプラスアルファという感じ。

保育園に預けるのは大体週1回に落ち着いてきた。
わたしの家の近所は子育て世帯が少ないので、いわゆる待機児童もそれほど多くない、でもそのぶん保育園は最寄り駅に一つで小規模なので、入れやすいという状況ではないようす。
ただ、一時保育はそれほど詰まっていないので、今のところは希望通りにお願いできている。
が!8月に入って急にいっぱいに!
例年この時期に、というわけではないようなので、偶然が重なったみたいですが…。でもどちらにしても、4月~6月くらいが空きが多いのだそうです、むしろそっちが例外とのこと。
でも他の地域に住む友人たちに聞いたところでは、一時保育に入れるのも、申込開始日に毎月早朝から並ぶとか、チケットぴあ並に電話をかけまくるとかいう話もあったので、申込日にFAXぺろっとおくればまあまあなんとかなる、という町の状況はありがたいことだと思います。これも、産んでみるまでぜんぜん知りませんでした。
ただ、翌月の予約の可否が20日頃までわからないというのは、予定を立てる上ではかなり厳しいです。今も、来月の予定をヒヤヒヤしながら待っているところ。

預ける内訳(?)は月1回の前述のWEBマガジンの編集会議と、ほかは滞った仕事を片付ける日。
もしくは、これから進めたい本の仕込みをする日。
夜だけでははみ出た仕事を一気にする日。
……たまに、寝不足を解消する日。
その編集会議以外の打合せは、ご迷惑を承知で娘を連れて行っちゃっています。
お付き合いのあるみなさんは、快く受け入れてくださって本当に助かりますが、やっぱり相手方の会社に行くとか、静かなお店に行くとかは無理なので、連れて行くには制限もかなりあります。

現時点で、すでに「会議の日に一時保育がとれない」「娘が風邪をひいた」「私自身が絶不調」といったトラブルがあり、打合せを飛ばしたこと数回。会議にも無理やり連れて行ったこと一回。こんな状況なので、産前にできていた仕事は、ほとんどができていません。取材仕事や、締切が厳しい仕事は受けないほうが無難。
『屋上野球』のVol.3、じつは年内か、来年の春を目標に出そうとしていたんです。もう、つくりたくって、出したくって。止めたくなくって。でも、一人編集部体制で(手伝ってくれる人はいるし今後はもっと人に頼るつもりですが、それでも編集部は一人)、雑誌をつくるというのは取材や打合せがめまぐるしく入ってきます。あまり長い時間かけて作るのも好ましくないと思ってます。せいぜい、2~3ヵ月くらいで一気につくりたい。これを全部、ドタキャンなく乗り越える自身は、現状はとても考えられませんでした。あー、でもホント、すぐにでも出したいんだけど。この話は長くなるのでまた書きます。もうずっと悶々としています。

あれ、悶々としたところで終わってしまった。
今のところこんな日々です。見ておわかりのとおり、バリバリ仕事!には程遠いし、「わたしの子育てが落ち着くまでみんないい本出さないでくれ」って卑屈な気持ちになることも多いけど、でもまあなんでしょうね、「無理じゃなかったよ!」っていう感じでしょうか。
「いろいろあるけど毎日楽しくって娘の成長を見ていると全てがプラマイゼロになるよ」とはわたしは、言えないんですけど、正直。プラスはプラス、マイナスはマイナスで、それが合わさってゼロになるわけじゃなかった。
それをゼロと思える人も、いや、プラスに思える人のほうが多いとは思うんです。でもわたしは自分でつくった仕事をしているからというのもあるけれど、おそらくはもっと性格的なところで「焦り」の感情が強くて、そこをうまくコントロールできていません。だからって、後悔しているとか毎日がつらいとかではもちろんなくて、それはそれ、これはこれ、という感じになっちゃってる、というところです。

はー、書き出したらちょっとスッキリすることでした。
自分のスッキリだけでなく、誰かのお役に少しでも立てますように!

2015-08-13 | カテゴリー つれづれ, 屋上日記

 

あみもの日記4 赤ちゃんには卵色

娘が起きているときは編み針は持たないことにしている。
小さい頃から母に口すっぱく言われてきているので、小さい子のいるところでは針や棒を持つことはしない、というのが染み付いてる。といっても、注意深くしていれば大丈夫だしやっているひとを否定もしないけれど、わたしは元来ズボラだし、なんというか、未だにちょっとしたことで自分を優先をしまうことがある。あ、いま手を離したくない、と思った一瞬になにか起きるみたいなことを常にずっとイメージしてしまうので、そんなこと考えるくらいならやめておこ、ということ。

だからまあ、なかなか進まないという言い訳ばかりです。
でも、ちょっとベストっぽくなってきた。ほほほ。
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先日のあみもの教室に、長野県から参加してくださった方がいた。
いつも自己流で、といいつつとてもきれいに完成されたカーディガンを持ってきてくださって、
本を読んだだけではなかなかわからない細かいところ、コツのようなこと、を教わりたいと言っていらした。
元気で楽しく、場所をぱっと明るくなごやかにしてくれるその方が、後日メールをくださった中にあった言葉。

林さんの卵色のベストも素敵でした。
わたしは三姉妹なのですが、妹たちもみんな、小さい頃は卵色の服をたくさん着せられていました。
祖母の教えで、「赤ちゃんには卵色」だったそうです。妹たちと撮ってもらった懐かしい写真を思い出したりしました。

そういえば!
姉やわたしが小さい頃着ていた母の手作り服にも、いくつも卵色のものがあった。
もう赤ちゃんじゃなかったし、あみものではないけど。
いろいろと染み付いているものがあるのかなと思ったのでした。
(Wさん引用ごめんなさい、メール、うれしかったです)

それはそうと、進まないベストの一方でこんなものを編み始めてしまった……。

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なかなかちょうどいいあんばいの乳児用麦わら帽子ってなくて。エコアンダリヤ、というお安い糸を、夏糸セールで買って。たまにかぎ針編みをしたくなるときもあるし(苦手なのに)、とにかくわたしはなんでもかんでも「ながら」ばかりなのだな。一つに集中するということが、全てにおいてできないらしい。

あみものするのが夜なので、毎回写真が見苦しいことはご容赦ください……。

2015-07-31 | カテゴリー あみもの日記, 屋上日記

 

あみもの日記3 時間の経ち方

前回のあみもの日記

娘のベスト、遅々として進まず。

子育て、というか、子どもと過ごす生活というものの時間の流れ方が、今までと違うので不思議な気持ちを味わっている。
たとえば雑誌の編集部に所属していたとき、校了間近だと毎日時間がなくて、まさにあっという間に時間が経っていくという感じだった。
あれほど、「あっというま」ではないし、あれほど忙しい、わけではないのだけど、気づくと、どわーっと時間が経っている。
あれ、娘が急に大きい。なんかハイハイしてるし。つかまり立ちしてるし。
時間の経ち方ともうひとつ違うのは、そのどわーっと経った時間ののち、自分がとくに何もしていない気になること。
あみもの一つとっても、あれっ、全然進んでないのにもう来週お教室だ。あれ、あさってだ。あしただ。

今が大切な時間であることはわかる。
何もしないで過ごしているわけでもない。
でもその間にできあがった雑誌が、本があるわけでもない。
娘のために編むものさえできていない。
そういう時間の経ち方に慣れない。わがままで勝手なんだな。

4月の教室は娘の風邪で休んでしまった。
5月は夫に娘を預けて、産後初めてひとりであみもの教室へ。
(その日帰ったら「あなた出かけると表情がかわるから、もっと出かけなさいよ」と言われた)
6月は娘と。みなさんが娘をあやしてくれる。

遅々として進まず、と書いたけれど前回の日記から見ればだいぶ進んでいるのだった。
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うーん、やっぱり、まだまだか。だって2ヵ月経っているんだもんな。
このベスト、2ヵ月あれば編みあがっているはずのものだな。

編んでいるときも、出来上がったときも楽しいけれど、じつは一番好きなのはこれから編むものを考えているとき。
雑誌「毛糸だま」のバックナンバーを見ていたら、自分用に編みたいベストを見つけてしまった……!
さっそく那須さんに連絡をして、糸のことを相談。雑誌で使っているのは、なかなかお値段の張る糸なのだ。
那須さんはその糸をいくつもお持ちで、お教室のときに持ってきてくれた。
オステルヨートランド羊毛紡績。思ったより、やわらかい。
――素敵な糸ですけど、ベストを編むとなると、これ毛糸だけで一万円くらいかかっちゃいますよねえ……
――そうね、かかっちゃうかもねえ。
――ううーん……でもこの糸がいいですよねえ。
――ほかの糸でも悪いわけではないけど。この糸は細いからベストを編むとなるとすごく大変ではあるし。でも、これで編めたらおばあちゃんになっても着られるよ。

おばあちゃんになっても着られるベスト!
今まで編んだものは自己流で、どこかに失敗がある(おおきめの失敗)ものばかりだけど、お教室でじっくり教わりながら編めばそれもきっと最小限にできるはず。

なんとワクワクすることか。
自分のベストを編み始めるためにも、はやく娘の卵焼き色のベストを編みあげなくては。

2015-06-23 | カテゴリー あみもの日記, 屋上日記

 

「風が吹いてきたよ」のこと

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大型連休からひといきついた週末、香川県は小豆島へ家族で向かいました。

昨年、ぴゅーっと小豆島に引っ越していってしまった平野甲賀さん、公子さん夫妻。あっというまに島のひとになって、「風が吹いてきたよ」というライブイベントを開催してくれました。
島に行ってすぐだったか、公子さんから「にかさんたち呼んでライブやるよ、いいところあるから」と聞いてはいたのだけど、どこか遠いところの話のように思っていて。そのとき「わー行きたい」なんて言ったと思うけど、ほんとうに(そのときはこどもを産んでいるはずの)自分が行くとイメージできていたかというと、とてもとても。

「いいところ」という会場は肥土山農村歌舞伎舞台。普段は年に一度、住民による歌舞伎が開かれることにしか使われていないのだそう。
実際に運営にあたったのは島の若い人たちだそうだけど、これを「やっちまおう!」と思って動き出し、さらに人を動かしてしまうところに、平野夫妻のすごさがある。

イベントの詳細が出て、甲賀さんのロゴ含めたビジュアルがどーんと出て、一体いつ「よし行こう」と決めたんだったか。
わたしは飛行機も船も苦手、旅行そのものが苦手、しかも開催時7ヶ月の娘を連れての旅に、どうして行けると思ったんだったか。
好きなひとたちがたくさん東京から行くことを知って、久々に島で再会するのを、いつから楽しみにしていたんだったか。

飛行機に乗って高松に着き、フェリーで小豆島へ。送迎バスで宿へ。
宿についてぶらぶらしていたら知った顔にちらほら会えて、平野さん同様移住している内澤旬子さんが迎えに来てくれて、念願かなってヤギのカヨとも対面。

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内澤さんとは、まるで親子か、姉妹のようだった。

金井醸造場の祐子さんたちも合流して、おいしいごはんとワイン(わたしは、がまん)のご相伴にあずかる。最高の島の夜。娘ははじめて夜更かしをした。

翌日、宿からバスで会場へ。

里山のなかにふわっと現れる肥土山農村歌舞伎舞台へ、田んぼのなかを歩く。バスがとまる場所は舞台からすこし離れていたので、向かうひとたちからは「ここで合ってる?」「運転手さんおろす場所間違えた?」という声も聞こえたけど、この道を歩いて舞台に着いてほしかったんだろうな。ひとことでいうと、フライヤーの絵そのまんまのところ。写真、撮ってなかったや……。

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ライブのことはなんだかんだ言いたくないくらいすばらしく、まさに老若男女が思い思いにたのしんでいた。わたしは、「子連れ歓迎!」みたいなライブとかってどうにも馴染めなくて、それは子どもを産んだ今もかわらないのだけど、そんなことを言う必要もなく、子どももじいちゃんばあちゃんも島のひとも東京のひとも集まっていて、ひたすら気楽にたのしかった。

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▲ニカさんのライブ終了後、えねーちけーに取材されるわたしと、マイクを強奪する娘……。

あの規模での初開催であんなにスムーズに感じよくまわることって、めったにないのじゃないか。 伝統的な舞台を、荘厳とかいうのではなくかわいらしくつくりあげて、居心地がよい。座っているのに飽きたら食べるものやおみやげに買うものがいろいろある。長丁場につかれたな、と思った頃にラジオ体操がはじまる。 わたしもイベントごとに関わる身として、どうしたらこんなふうにできるんだろうと考えこんでしまったくらい、すばらしい運営だったと思う。

打ち上げはがまんして宿に戻ってゆっくりする。聞いた話によると打ち上げまですばらしかったんだそうだ。

甲賀さん、公子さんにはまたしばらく会えないけれど、また来よう。来年もきっと開催してほしい。と、簡単に言えないくらいたいへんだとは思うのだけど。
東京育ちである平野家のお子さんたちは、ご両親の移住で「田舎ができた」と言っていた。わたしも勝手にこっそりと、小豆島を田舎のひとつのように思ってしまおう。

ふたりの姿を見ていたら島での生活のよさがそのまま伝わってくるので、聞くまでもないと思ったけれど、甲賀さんに「島の生活、どうですか」と聞いてみた。「まあこんなもんじゃないですか。悪くないでしょ」だって。

2015-05-18 | カテゴリー 屋上日記

 

あみもの日記2 卵焼き色のチョッキ

前回のあみもの日記

さて、糸は決めた。どんなベストを編むかは決まらない。ベストにするというのもぼんやり決めてしまったので明確なイメージもない。

家にある本をいくつか見たけど、どうにもしっくり来ない。というか、赤ちゃんニットの本、いくつもあるのにぜんぜん編んでないじゃない。甥っ子にケープを編んだだけかな? 本を買うだけで満足する、これは軽い病気です。

教室の前に那須さんに相談すると、娘さんに編んだものを見せてくださるとのこと。参考までに、という感じだったのでわたしもいくつか本を持って教室 にゆく。娘を連れて2回目の教室。1回目よりは気持ちに余裕もあるけど、声も大きくなってきたし一時間近く電車に乗るのは緊張する。

そして見せてもらったベストがこれだった。
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輪で編む、かぶりのベスト。どちらかというとチョッキと呼びたい(違いはわかんない)。はー!かわいい。スマートフォンで撮ったこの写真では伝わり 切らないかわいさなのだ。ちょっと垢抜けないくらいの、素朴さ。編み地はゴム編みっぽいけれどゴム編みではなく、メリヤス編みとかのこ編みでできている。 うん、かわいい上に、そんなに難しくなさそう。輪でひたすら編んでいくので、基本的にはとじ・はぎもない。

あれ? とじ・はぎをちゃんとやってみたいから、ベストを作るんじゃなかったっけ、わたし。でもこんなかわいいの見てしまったらなあ、買ってきた黄色の糸で編んだ ところをイメージしても、かわいいもんなあ。那須さんは、わたしの選んだ糸を「卵焼きみたいな色!」と言ってくれた。卵焼き色のチョッキ、たまらん。編み たい。

これを編みたいです、というと那須さんはちょっと意外そうだったが(それまでに見ていた本のものと、ぜんぜんちがうからね)、「これなら製図も簡単 だよ」とささっと書いてくれて、本来ならちゃんとスウォッチを編んでゲージをとる(編み目の大きさを測ること。糸と自分の手加減にあわせて針の太さを選 ぶ)のだけど、娘がわちゃわちゃ動いているのでなかなか編めず、ちょっと簡略化してここもささっとお願いした。このまえ連れてきたときはもっと動かなかっ たから、案外編めるなと思ったのだった。どんどん動きは激しくなってテーブルの上をごろごろ転がり、こうやって転がしてる間にあみものができるなんて、も しかしてほんの少しの間なのかもしれない。

使うのは3号。細い。輪針で編む。輪針はあまり持っていないので買わなくては。と、教室ではここまで。次の日さっそく針を買いにいく。編むものが増えて、編み針の数がどんどん増えていく。編み針ケースもつくりたいな。つくりたいものもどんどん増えていく。
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2015-04-10 | カテゴリー あみもの日記, 屋上日記

 

あみもの日記1 復帰

2月から、娘を連れて「屋上あみもの教室」に復帰をした。

復帰と言っても、もともとわたしはイチ生徒だったし、休んでいるあいだ講師の那須さんに任せ切りだったので、ただ生徒としてまた通い始めたというだけ。2月は顔見せ程度に、3月は糸と道具を持って行ってみた。

娘はテーブルの上をごろごろ転がり、足をドタバタさせ、ニコニコしている。みなさんが話しかけてくれると心底うれしそうにしているけど、自分の話をしていないと気づくと「おわーっ!」と絶叫。姫様体質なのかしらん……。

この教室では、みんながそれぞれ編みたいものを決め、糸を選び、サイズを調整して編んでいる。せっかく連れて行くのだし、次に編むのは娘のものにし ようと思った。産前にも、教室で那須さんにアドバイスをいただきながらコットン糸でブランケットを編んだ。これが(今のところはわたしの)お気に入り。
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糸はmooritのオリジナル、ソフトコットン。手触り、たまんない! なんだか、とろっとろなのですよ。そうだ、性別がわからない段階で選んだからふちの色はみどりにした気がする。

次に何を編むべきか迷ったあげく、ベストにしようと思った。なんとなく赤ちゃんぽいし、一度ちゃんとしたベストの編み方を教わりたかったから、大人用のより、気楽に挑戦できるかなという打算のもと。

で、那須さんに糸のことを相談。コットン糸で編みたい。ほんとうはブランケットを編んだ糸がいいんだけど、色数が少なく、何より高い。それで教えてもらったのがDMCのナチュラという糸。こんな色を買いました。
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娘ね、ピンクとか似合うような顔してないんですよ……

で、えーと、前置きが長くなりましたが、あみもの日記を書こうかなと思っております。どうぞお付き合いください。

2015-03-28 | カテゴリー あみもの日記, 屋上日記

 

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